YUSATOWEB
佐藤 悠
韻 TO THE PICTURE
韻を踏む。ピンとくる。
「韻」とは言葉の響きのことで、「韻を踏む」とは、同じ響きの言葉を連ねて、印象的なリズムやフレーズを作ること。意味の因果ではなく、音やリズムとして言葉を使いながら作品を捉えてゆくプログラムです。
“INN” TO THE PICTURE [Rhyme TO THE PICTURE]
Rhyming. It rings a bell.
"Rhyme" (in Japanese, in) refers to the sound of words, and "rhyming" refers to creating striking rhythms and phrases by stringing together words with the same sound. This is a program that uses words as sounds and rhythms, rather than as meaning, in order to understand the artwork.
Number of players :
at least 2 pairs of people
Duration :
150min~
Suitable participants :
General
Past venue :
Conducted online at Japan Tobacco Inc. 2020
*A virtual event is available.
人数:
4人~(ペア)
プレイ時間:
150分~
対象プレイヤー:
一般
実績:
日本たばこ産業株式会社にてオンラインでの実施 2020
※ オンライン・リモート対応可
ルール解説
Rules
The first half of the program is a standard interactive appreciation, but in the second half of the program, we begin a "rhyming" course in which we sing simple rhyming songs based on animal motifs, leading each viewer to create rhymes with various words.
Once you are able to think of words by ear, look back at the words you used for your appreciation in the first half of the lesson, and develop and expand them with an awareness of "rhyme." Rather than trying to make sense of the words, we will enjoy the unexpected creation of new interpretations as the meanings are drawn to the sounds by the unusual bias of rhyme.
プログラム前半では、スタンダードな対話型の鑑賞を行っていきますが、後半では突然「韻を踏む」講座が始まり、動物をモチーフにした簡単な韻踏みソングを歌いながら、鑑賞者それぞれがいろんな言葉で韻を踏めるように導いてゆきます。
言葉を耳から考えられる様になったら、前半で発した自身の鑑賞の言葉を振り返り、「韻を踏む」ことを意識して、その言葉を展開・拡張してゆきます。言葉の意味がうまく通ることよりも、「韻」という普段はないバイアスによって、意味が音に引きずられ、新たな意味生成や解釈が予期せず生まれてくることを楽しみます。
「意味ははっきりしないけれど、口ずさむと何かわかるものがある気がする。」そんな言葉を手に鑑賞作品を見つめ返したとき、これまでにない感覚と発想が生まれてきます。
*プログラムの副産物として、RAPの歌詞の読み解きもできるようになります。
対話型の鑑賞プログラムに代表されるように、鑑賞には言葉との付き合いが必要不可欠ですが、その言葉と鑑賞のあり方を、いつもとは異なるかたちで接続できないかと考えられたのが、このプログラムです。
「韻」とは詩や歌詞、特にRAPなどでよく使われる同じ響きを持つ言葉に着目した用法です。日本語だと、ローマ字に変換した時の母音「a・i・u・e・o」が共通する語、つまり50音表の横の並び「あかさたなはまやらわ…」が同じ韻を持つ語です。
サブタイトルの「韻を踏む ピンとくる」も、母音で分解するとどちらも「i・(n)・o・u・u」となり、実はこの2つの言葉も「韻を踏んでいる」ことになります。
このように、「意味」ではなく、「音や響き」に注目して言葉を紡いでゆく鑑賞法なので、いつもとは少し違った言葉の出会いが生まれ、またそれは新鮮な発想や視点を呼び起こします。
"The meaning may not be clear, but when I vocalize it, I feel there is something I can understand." With these words in hand, we gaze back at the works we admire, and unprecedented sensations and ideas are born.
*As a by-product of the program, you will also be able to read and understand RAP lyrics.