*写真撮れなかったので、イメージです。
知ったかアートゼミは、参加する人がそれぞれのテーマに沿って自主的に活動を深めて行くような形で展開しています。
今回は、前回発表してもらった、各自のテーマについて、1ヶ月間のリサーチ結果を発表してもらいました。
Aさんは
「アートに関する自分の興味のある部分はどこなのか?」をテーマに、
自分のこれまでのアート体験を振り返り、3年ほど前の船越桂の展覧会に行った時から、すこし付き合い方が変わったことに気づき、そのきっかけか何だったのかを自分なりに分析して話してくれました。
Bさんは
「藤田嗣治の人生と変化」をテーマに、
フジタの人生を資料でリサーチしつつ、渡仏、戦争、洗礼、礼拝堂の制作と、彼の人生の変化について考えた様子を発表してもらいました。
「たくさんの資料を閲覧して、それぞれいろんな事を語る中で、最後は自分流に情報を選んだ」という意味のBさんの言葉が心に残りました。
Cさんは、
「魂」をテーマに、
以前から興味を持っている画家の戸嶋靖昌に注目し、昨年も訪れた彼の美術館に再訪したり、書籍を読む事で再考した内容を話してくれました。
また、「魂」をテーマに、日常の中で気になった出来事を日記のように描きづづったノートの内容も、詩情に溢れてとても興味深いものでした。
Dさんは
「人によってのアートの捉え方や、関わり方の違い」をテーマに、
実際に幾人かの方に話を伺い、そこから得た考察について語ってくれました。リサーチから見える「インタビュー」「アンケート」というような、調査における独特のコミュニケーションの困難さや、特殊さが心に残りました。
Eさんは
「自分にとってのアートの執着心、信仰心はどこからくるのか?」ということをテーマに、
これまでの自分自身のアートとの関わりを振り返って見直し、「ストーリー」を求めてしまう特徴や、表現に意義を追わせて捉える自身の傾向についての分析を話してくれました。
それぞれの生活や時間の中で、どのようにアートに向き合う形があるのかなという可能性を覗くために、1ヶ月間の関わり方をお話してもらいましたが、
どなたも、1ヶ月の間かなり継続的にテーマに向き合っていたようで、聞き応えのある内容でした。
次回は本講義の2限目が取手の芸大食堂で開催されます。「鑑賞」についての実践的なWSを行いますので、興味のある方は是非こちらもよろしくお願いします。
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